所属 | 京都大学理学研究科 | ![]() |
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役職 | 准教授 |
概要
◆研究課題
「二種のアミン触媒による連続反応の開発」
◆研究内容
アルデヒドやケトンは光学活性なアミン触媒とエナミン中間体を形成することで、求核剤として活性化され、系内に存在する求電子剤と反応してα位が置換されたアルデヒドやケトンを立体選択的に与える。プロリンのようなアミン触媒を用いると、アルデヒド間のアルドール反応が進行するが、生成物もアルデヒドであるため求電子剤として働き、二回目のアルドール反応が進行する連続反応が知られている。しかしながら、二度のアルドール反応は同一の触媒で促進されるため、形成される不斉炭素の立体化学は二度とも同じものとなり、他の立体異性体を作ることができない。そこで本研究では、二段階の反応それぞれを二種類のアミン触媒で促進することで、三連続した不斉点をもち、高度に官能基化された化合物の任意の立体異性体の不斉合成を目指す。